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人生の扉 ―自分の至らなさを知る―
ユニークな方法で金堂、西塔など薬師寺の伽藍(がらん)を復興し、名物管長と呼ばれた高田好胤(たかだこういん) 。

高田好胤は裕福な家庭に生まれたが、11歳のとき父を失い困窮している。

そんな好胤を見かねて、知人であった薬師寺の管主橋本凝胤(はしもとぎょういん)が弟子として引き取った。

凝胤の教育は厳しく、夕食後の読経の練習のとき居眠りするとよく火箸でたたかれていたという。


当時の薬師寺は荒廃し、仮金堂も屋根に穴が空くような状態だった。

好胤は副住職に就任すると、修学旅行の生徒達への法話に力を入れ、そのユーモアたっぷりで分かりやすい法話は人気を呼んだ。

テレビ番組にも多く出演していた。

その高田好胤を何度もテレビで見かけ感化され、この僧侶の説法を直に聞いてみたいと思っていたが叶わぬ夢となった。


その高田好胤が生前「般若心経を唱えたら三分で終わる。三分で唱えられるお経は三分で説明する必要がある」といって『般若心経三分説法』というものをやっていた。

それである時、「かたよらない心、こだわらない心、とらわれない心、広く広くもっと広く。これは般若心経の空の心なり」と、思わず口をついて出てしまった。

これは薬師如来の前での説法だったので、お薬師様が自分の口を借りておっしゃった言葉なんだということで、講演の始まりと終わりに皆さんと一緒に唱和していたという。


何千回、何万回唱えたか分からない。

しかし高田好胤は「私ほどかたよって、こだわって、とらわれる人間はいない。かたより、こだわり、とらわれの頂点は自分や」と自省自戒していた。

理想はそうであっても、いま現在の自分はそうではない。

誰しもが心のギャップを持ち生きているが、人間は自分の至らなさを知ることが大事なのではないかと・・・。


ああ、自分は至らない人間で、理想のようには行かないけれども、少しでもそれに近づこうとして生きていく。

それが動物にはない、人間の素晴らしいところだと思うのです。

同時に、いまここに息づいているという、紛れもない事実に気づき、納得して生きることも、人間の見識であり、大切なことではないかと思うのです。


誰しも将来に不安を感ずることはたくさんある。

至らないところもある。

人生も、人間関係も思うとおりに進まない。

そこでゴチャゴチャ考え、悩みたくなるのが人間。

しかし、いまここに息づいて、静かにいのちの炎が燃えている。

この炎を消すことなく、自己の至らなさを知り、いまここに息づいているという事実に気づくことが、人生を喜びに変えていく一つの道だと思うのです。



心―いかに生きたらいいか
心―いかに生きたらいいか高田 好胤

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テーマ : 生き方
ジャンル : ライフ

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(非公開コメント受付中)

No title
おはようございます!
そういえば、テレビで法話がユニークな僧侶が
登場して、楽しいお話をされている場面を見たことが
あります!お名前は忘れてしまいましたが
この方だったかも知れません^^
確かに人に説法をする側の立場の人間が
本当に人に恥じない生き方をされているかというと
案外そういう訳でもなかったりしますよね。
けれど、自分自身がそれを口にして、相手に語りかける
事で自分自身にも言い聞かせる形となり、そういうモノに
なりたいと人一倍願う気持ちが、語りかける者と、受ける側の
双方に生まれ、相乗効果として互いに成長できたら
それは理想的な形なんだと思いますね^^

Re: No title
ぴーちさん、こんばんは ♪

いつもコメント有難うございます。

> おはようございます!
> そういえば、テレビで法話がユニークな僧侶が
> 登場して、楽しいお話をされている場面を見たことが
> あります!お名前は忘れてしまいましたが
> この方だったかも知れません^^
> 確かに人に説法をする側の立場の人間が
> 本当に人に恥じない生き方をされているかというと
> 案外そういう訳でもなかったりしますよね。
> けれど、自分自身がそれを口にして、相手に語りかける
> 事で自分自身にも言い聞かせる形となり、そういうモノに
> なりたいと人一倍願う気持ちが、語りかける者と、受ける側の
> 双方に生まれ、相乗効果として互いに成長できたら
> それは理想的な形なんだと思いますね^^

確かにその通りで、自分の至らなさをさらけ出すことで自分を戒める。
しかし、自分の至らなさを人に話しながらも、それを改めようとしない
人ほど愚かな者はいません。

思いやりや気配りに欠けた人を見ていると、哀れとさえ思えてきます。
我欲の強い人ほどこの傾向にあるようで、自分だけではなく人様に
迷惑がかかっているという事実を知るべきだと思いますね。
箸にも棒にもかからない、そんな人が私のクライアント先にもいます。

ではまた、お伺いいたします!!
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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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