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情熱が可能性を生み出す◆自然に生かされている自分◆
それから1年後の6月には、山岳部のOB6人とともにK2の麓に立っていた。

8000メートル級ともなると空気が薄く、少し登って、また戻ってを繰り返しながら徐々に身体を順応させていく。

頭にヘルメット、両手にはアックス(急斜面用のピッケル)、足にはアイゼン(登山靴用の爪)という格好で、先頭に立って道なき道をひらいていく。

K2_2.jpg
初めてK2を望んだ時、あまりにも美しい三角錐の氷壁が天にそびえ、想像していたより100倍かっこいい姿に目を奪われる。

青い空へと登っていく自分を思い描き、憧れの登山家ラインホルト・メスナーがK2山頂からの光景を「自分がなぜここにいるのか、分からなかった」と表現したことを、自分で確かめたいと思った。


しかしその一方で、途中何度となく命の危険を感じる。

K2は遭難率が25%を超え、登山者の4人に1人は亡くなるといわれている。

自分の力ではどうにもならない危険にも幾度となく遭遇。

絶え間なく落ちてくる小石や、冷蔵庫大の落石は当たり前。

次は自分の番かもしれないと思うと、一瞬たりとも気が抜けなかった。


不思議なことに、山頂に近づくにつれ、心にある感情が生まれる。

この生命の気配が全くない、雪と氷と岩の塊の山に、自分という生命体が登り続けている。

それは一見とても不自然に見えるが、逆にいま自分がここに生きて存在しているということは、とても奇跡的なことではないだろうか・・・

これまで気づかなかっただけで、自分は大いなる自然によって生命を与えられ、生かされているんだという感謝の念が溢れた。


2006年8月1日、パキスタン北部、8611メートルという世界第2位の標高を誇るK2の第3キャンプで、彼女は静かに精神を集中させていた。

憧れ続けた山の頂まであと一歩。

後ろを振り返ると、深い谷底に仲間たちがいるベースキャンプの光が見える。

深雪が降り積もる中、後輩とロープでつながれた彼女は、覚悟を決めて足を踏み出す。


次に続く!


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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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