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心を込めて切り拓く人生 ES3
いまでも一番苦しかったと思うのは、10日間高熱と下痢が止まらず、体が10キロ以上痩せた時です。

495日目、とうとう一時間ほど寝坊をしてしまった。

高熱の中ふらふらになりながら滝に入り、着替えをしてなりふり構わず山に向かった。

しかしついに力尽きて、両の手に水を持ったまま、地面に体を打ちつけた。


「ここで終わりか」

その瞬間、耳に響いた、言葉があった。

「どんなに苦しくても、砂を噛むような思いをして立派になって帰ってこい」

高校を出て仙台から出発する前、母親に言われた言葉だった。


幼い頃から母は心臓病を患い、彼が中学校の時離婚、貧しくとも女手一つで祖母と自分を育ててくれた。

18歳になった時、行に行くその日、「こっちのことは心配するな」と言い、「おまえの帰る場所はない」と私の食器をすべてゴミ箱に投げ捨て、気丈に送り出してくれた。


様々な思い出が数分の間にかけめぐった。

体はボロボロで高熱がでて、その時点でいつもの2時間は遅れていた。

でもそこから死に物狂いで走り続けて、山頂に到着したのはいつもと変わらぬ午前8時半だった。

体から湯気がでていた。


どんなに辛くても人の同情を買うような行者では行者失格だと言い聞かせ、人前では毅然としていた。

山中ですれ違う人からはみな「元気そうやねえ」と言われる。

その舞台裏は誰も知らない。

それでいいのです。


誰に見られるということを意識せず、野に咲く一輪の花の如く、御仏に対して清く、正しくありたい。

苦しみの向こうには何があるのだろうと思っていたが、そこにあったものは、感謝の心ただ一つだった。

ついに明日で満行という日を迎えた時、9年間を振り返って、行きたくないなと思った日は一日たりとも無かった。

もしこの身体に限界がないのならば、永遠に行が続いてほしい。

紙切れ一枚で「大阿闇梨」という称号をいただくよりも、いまの心のまま、最後の一息まで「人生生涯小僧の心」でありたいと思った。


これまで出家して20年間、様々なことに悩み苦しんだという。

しかし、いい縁、悪い縁、すべて神仏が自分の成長のために与えてくれたプレゼントだったのだということを悟らせていただいたと語る。

与えられた環境の中で常に感謝をし、心豊かに日々を過ごすこと。

全てのことは定められた道であり、その定めを心を込めて切り拓いていく処に、進むべき人生があるように思うのです。



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今日の”ありがとう”が、明日の未来のあなたを・・・・。

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■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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