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与えられた命の尊厳 ES1
日本の自殺者数は、ここ数年3万人を超えている。

昨年の自殺の動機は、健康・経済・生活・家庭・勤務問題の順で占められている。

自らの経験をもとに、会社を倒産させた経営者らの相談に応じ、自殺から守るNPO法人「蜘蛛の糸」を9年前に秋田に佐藤久男(さとう・ひさお)さんは設立した。

思えば自分の人生の脇には、いつも「自殺」が身近にあったという。


6歳の時に、会社経営をしていた父が川の浅瀬で遺体で発見さる。

事故死なのか、自殺なのか、いまもって分からない。

父と同じ道には進むまいと県庁職員になり、その後、不動産鑑定事務所に転職した。

自分で事業をしたいという思いが強くなり、34歳の時に不動産会社を設立。

住宅工事も手がけて県内十指に入る規模まで事業を拡大し、関連会社も含めて年商は15億円を売り上げていた。


ところが、バブル崩壊後の長引く不況で住宅部門の売れ行きは激減し、22年間経営した会社は負債額10億余りで倒産した。

そうしてさまざまな残務処理に忙殺される中、不眠症と胃潰瘍を患い重度の鬱病になる。

布団に入ってもなかなか寝つけず、やっと眠れたかと思うと、街路樹で首を吊ったり、地獄の暗闇に落ちる自分の姿が、次から次へと夢に現れてきた。

バッ、と飛び起きると、恐怖で体がワナワナと震え、自分自身が惨めで、情けなくとめどもなく涙が溢れ出た。


たとえ本人に死ぬ気はなくとも、絶望感や喪失感から幻覚症状を起こし、そうした衝動に駆られてしまう。

つまり自殺とは、“する、しない”という本人の意思にかかわらず、させられてしまうものなのである。


人前では努めて明るく振る舞っていたものの、知人から「大変な迷惑をかけてよく笑っていられるな」と言われたこともあった。

そんな自分を死の瀬戸際で踏み止まらせてくれたものは、自殺の可能性もある父の死を自分の代にまで連鎖させ、家族を悲しませてはならない、という強い思いと、40歳の頃から幾度となく読み返してきた、伊藤肇(はじめ)の著書『左遷の哲学』だった。

同書に出てくるシェイクスピアの箴言 (しんげん) 「嵐の中でも時間はたつ」、「人の一生には"焔 (ほのお) の時"と"灰の時"とがある」という言葉。

ぬくぬくと暮らしていた時には響いてこなかったこの2つの言葉に、思わず縋 (すが) りついている自分がいた。


次に続く!


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■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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