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日本人の誇り ES3
松江でのハーンは精力的にフィールドワークを行っている。

小泉セツとの出会いも大きなものとなった。

セツの生家小泉家は松江藩の五百石取りの士族でしたが、セツは他家に養女に出、婿を取っていた。

ところが、婿が逃げ出して行方をくらまし、この縁は破談となってセツは生家に戻ります。

そんな時に介する人があってハーンの身の回りを世話することになり、結ばれていくのです。

小泉八雲

ハーンの日本語は単語を英文法式に並べるようなもので、上達はしなかったという。

もちろん、新聞などは読めず、そんなハーンに日本語のものを読んでやり、話を聞かせたのはセツだった。

確かにセツの存在なしには、ハーンの仕事のかなりの部分はあり得なかった。


ハーンは松江では盛んにフィールドワークをやりましたが、次に教鞭を執ることになって移った熊本では、あまり出歩かなくなります。

権威的なものが嫌いなハーンに軍都熊本には馴染めなかったようです。

だが、日本への考察が一段と深まったのは、この時期だという。


ハーンは日本の自然災害に注目していた。

家屋は木造ですぐに壊れるが、何事もなかったようにまた家を建て、同じように暮らしていく日本人。

その極まりの姿をハーンは伊勢神宮に見ている。

まだ壊れていないのに、20年ごとに建て替えが行われる式年遷宮 (しきねん せんぐう)

そこにハーンは、欧米のように自然を利用、征服の対象として見るのではなく、人間のほうから一歩出て自然の一部となり、自然と共生していく日本の心を感じ取るのです。


自然との共生。

それはハーンが日本の心としていち早く打ち出した概念でした。

自然災害と言えば、ハーンには「生神様」という作品がある。

これは「稲むらの火」と題されて日本の国定教科書にも載っていた。

和歌山の広村で秋祭りの準備の最中に地震がきます。
大した揺れではなかったので、村人は気にせずに祭りに熱中している。
だが、庄屋は海水が引いていくのを見て、津波がくると感じる。
でも、いくら呼びかけても村人は避難しようとしない。

庄屋は高台にある家に引き返し、収穫したばかりの稲むらに火を放ちます。
火事に気がついた村人が駆けつけ、その時津波が襲いますが、村人は救われる。
以来、村人は庄屋を生神様とし祀り敬うことになったのです。



この話でハーンが示したのは、日本の神は西欧のGODとは違うという概念だった。

そして、日本の心の核となっているのは先祖崇拝であり、それが家庭のさまざまな行事を通して子どもたちにも植え付けられ、感謝の心を育て、他人の気持ちを思いやる心を育んでいるとハーンは理解した。

ちなみに、TSUNAMIが世界の用語となったのは、ハーンのこの文章が始まりです。


次に続く!



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No title
おはようございます!

確かに外国では津波をTSUNAMIと表現しますね。地震は英語でearthquakeという言葉がありますが、どうして津波だけ、TSUNAMIと表現するのかと微かな疑問を感じておりましたが、
なるほど、ハーンが広めた言葉だったんですか!
勉強になりましたm(__)m

応援凸
Re: No title
ぴーちさん、こんばんは ♪

いつもコメント有難うございます。

> おはようございます!
>
> 確かに外国では津波をTSUNAMIと表現しますね。地震は英語でearthquakeという言葉がありますが、どうして津波だけ、TSUNAMIと表現するのかと微かな疑問を感じておりましたが、
> なるほど、ハーンが広めた言葉だったんですか!
> 勉強になりましたm(__)m

このTUNAMIという言葉とハーンは、なかなか結びつかないと思います。
私もつい最近までは全くと言ってよいほど知りませんでした。
この震災で日本人の心や絆が見直されていますが、遠い昔ハーンも生まれながらの感性で、
日本人の心を好きになったのだと思います。
>
> 応援凸

ではまた!!
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■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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