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心の静まりの中にある真実 ES2
少しでも甘えようものなら「あんなに苦労して連れて帰ったのに、いつまでもわがまま言うんじゃないの」という言葉が返ってきた。

お母さん、どうしてそんなに怒るの、私が嫌いなの?

引き揚げ時の栄養失調で多少の言葉の遅れはあった。

友達とうまく話すこともできず、学力でも兄たちに追いつけない咲子は、いつの間にかすべてに対して自信を失っていく。

そして、自分が生まれたことが母には不満だったのではないかと、様々な憶測が頭の中をよぎるようになる。


そして母への強い反抗心が芽生えていく・・・


中学受験がまじかに迫った12歳の頃、そのストレスから逃げるように母のベストセラー『流れる星は生きている』を読んでいる自分に気付く。

そしてその本の中で自分のことを描写している数行を発見する。


「(リュックを開けると)まだ咲子は生きている」「咲子が生きていることが幸せだとは思わない」「咲子を犠牲にして兄二人を生かすことにためらっている」といった箇所を・・・。

もちろん深読みは出来てなかったが、これらの文言から、母親への反抗は益々強くなった。

お母さんはやっぱり私を愛していなかった、1人の赤ん坊を犠牲にし、2人の兄を生かそうとしていた。


咲子はこれを読んだ時、しばらく声を失い、呻 (うめ) き声をあげていた。

たった数行が母への不信を生み出し、それから50年もの間、母への反抗として続いていく。

咲子は火がついたように母に食ってかかり、母を責めるようになる。

母が涙を流し、「あんたなんか連れてこなきゃよかった」と言うまで諍 (いさか) いは終わらなかった。


そして平成15年、整理していた書庫から偶然にも『流れる……』の初版本を見つける。


茶色の木皮の紋様のカバーを開くと、そこには「咲子へ」という30歳ごろの見慣れた両親の字体があった。

母は
「お前はほんとうに赤ちゃんでした。早く大きくなってこの本を読んで頂戴、ほんとうによく大きくなってくれました。母 昭和24年9月」

父は
「この本は生まれたばかりで不幸の星のもとに生き抜いた咲子がまだ青白く細かった頃、書いたものです。父」


次に続く!



母への詫び状 - 新田次郎、藤原ていの娘に生まれて
母への詫び状 - 新田次郎、藤原ていの娘に生まれて藤原 咲子

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■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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