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親をこえる日 ES1
アメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズの代表作『欲望という名の電車』。

マーロン・ブランドとヴィヴィアン・リーが共演した映画を私も聞いたことがある。

この作品を昭和28年、日本で初めて上演したのが文学座だという。

主人公のブランチ役は女優の杉村春子、その夫であるスタンリー役は北村和夫が演じ、当時はドル箱公演"とささやかれ、このコンビで500回以上も演じられている。

杉村春子さんは1997年に、北村和夫さんはその10年後に亡くなられています。

北村和夫さんの息子で俳優の北村有起哉(きたむら・ゆきや)さんが、親への思いと人生の苦悩を語っていた。


2007年父親の当たり役であったスタンリーを演じることになった5月、北村和夫さんは80歳で急逝します。

高校を卒業し、役者の道に進むことを告げると、父親は「ああそうか」と賛成とも反対とも言えないような返事をした。

父親の立場としては嬉しいに違いないが、自分も現役の役者としてその苦労を知り尽くしていることを思うと、それを味わわせたくないという親心が交錯していたのではないかと思った。


元々、息子に有起哉という名を命名する時も、「芸能とはなるべく無縁の名前にしてほしい」という願いが込められていた。

それでも大学の演劇科を受験したものの不合格に終わった息子に、演劇の専門学校に進むという道もあることを教えてくれたのは父親だった。

しかしその後、父親から演劇のことで教えを受けたことはほとんどないという

そこには"親の七光り"と、言われることへの強烈な反発心があり、自ら教えを請う態度を一度も見せなかったことにもよる。


演劇学校を卒業した後も、彼は父の所属する文学座や文学座と親交の深い劇団はすべて進路から消していった。

文学座に入れば、なによりも"看板役者の息子"という七光が付いてまわる。

早くそこから脱し、自分は自分の力で成長したいという思いが彼には強かった。


アルバイトをしながら、ぽつぽつと小劇場に出演していた頃、父親が大病をし、一年近くの活動中止を余儀なくされることがあった。

その復、帰公演が大阪で行われることになった時、付き人として息子に声がかかる。

しかも、弱冠22歳の駆け出しである彼に、役まで付けて貰えるということだった。

まさに親の七光だと思い、最初は猛烈に拒んだ。

しかし、母親から「お父さんだっていつまで生きているのかわからないのだから、ここで行かなかったらあなた一生後悔するわよ」と説得され、渋々ながら付いていくことにした。


次に続く!



欲望という名の電車
欲望という名の電車テネシー ウィリアムズ Tennessee Williams

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■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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