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継続することの大切さ
松阪にある本居宣長記念館には、実に16000点にも及ぶ宣長の資料が保存されていますが、その中に、宣長が13歳の時から毎日付けていた日記がある。

その最初の記録は、「生国は伊勢国飯高郡松坂本町なり。父は同町本町の木綿商小津三四右衛門定利の次男、母は村田孫兵衛豊商の娘なり。享保15年5月7日夜子 (ね) 之刻に生まる」から始まっている。

宣長はそうやって、自分の誕生した日まで遡 (さかのぼ) って日記を書き出し、亡くなる2週間前まで休むことなく書き続けた。

しかしそれだけでは足りず、生前に「遺言書」を認め、自分の葬式の執り行い方から、墓所の位置に至るまで、一切のことを指示してこの世を去るのです。


なぜ宣長はそこまで記録を残すことにこだわったのか。


宣長は学問をするにおいて、最も大事なのは「継続」であると述べている。

継続をするためには、まず生活を安定させることが必要になってくる。

宣長は、町医者でもあったため、昼は医業に精励し、夜は門人らに講釈を行い、深夜まで書斎で学問に励んだ。

多忙な中で学問を継続していくには、近所や親戚付き合いなどを、いかにそつなくこなしていくかといったことが大切になる。

また、支出の無駄を省いて書物を買い、必死に捻出した時間を学問に励む時間へと充てた。


つまり宣長の遺した多くの記録類は、日常生活をいかに効率的に過ごしていくかを記したマニュアルでもあったようです。

またその記録は、自分が果たすべき役割を見失ってしまわないための、行動規範ともなった側面もあった。



宗教の問題一つをとっても恩頼図に「念仏者ノマメ心」とあるように、宣長の父親は熱心な浄土宗信者だった。

しかし宣長の信仰心は複雑で、自分の心を大切にしながらも家の宗教も疎かにしない。

宣長という人物の根底にあるのは、家族や人、地域や国土といった、自分自身を支えてくれる諸々の事物に対しての感謝の念であった。


しかし、自分の考えや主張を押し通していこうとすると、時にそれらのものとの軋轢 (あつれき) が生じることになる。

宣長はそうした現実の中にあって、どうすれば周囲との調和をうまく図っていくことができるか、自分が見失ってはいけないものや、守っていかなければならないものは何かを常に考えていた。

そしてその実践の記録が、16000点という膨大な数の資料へと繋がるのです。


宣長は44歳と61歳の時に自画像を作成し、自分の存在とは何か、一家の長として果たすべき役割は何か、一人の日本人として自分は何を為 (な) すべきかといったことを常に考え、行動していった人物です。


されば才のともしきや、学ぶことの晩 (おそ) きや、

(いとま) のなきやによりて、思ひくづをれて、止 (やむ) ることなかれ。

とてもかくても、つとめだにすれば、出来るものと心得 (う) べし。

すべて思ひくずをるゝは、学問に大にきらふ事ぞかし

―「うひ山ぶみ」より―


自分には才能がない、学問を始めたのが遅い、勉強をする時間がないからといって、学ぶことを怠ってはいけない。

如何なる場合も諦めず努力しさえすれば、目的は達し得るものであることを知るべきである。

道半ばで挫折をしてしまうことが、学問の神様の最も嫌うところである。


毎日の生活を疎かにすることなく、人生生涯を通じて日々学び続ければ「学問の神様」も見放すことはなく、悔いのない人生を歩むことが出来るようです。



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今日の”ありがとう”が、明日の未来のあなたを・・・・・。

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ジャンル : ライフ

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No title
おはようございます!

まず、大きな目標を立てたら、今度は今の自分の置かれている立場を
見渡し、その目標にたどり着くには、今何をし、どう継続していくかを考える。
そういう一見坦々とした道のりであるかのような人生設計が、最終的に
大きな目標に辿りつけるわけですね^^
知人の話で恐縮ですが、近所付き合いは大切とばかりに、事あるごとに近所の方を
家に招いては飲み食いをさせていた方が数年後、膨大な借金に悩まされてしまって
一家離散にまで追いやられてしまった方が居るんですが、いくら大切な事でも、
やり過ぎはいけないものだと今日のお話の一端をうけて思いました。

応援凸
Re: No title
ぴーひさん、こんにちは♪

いつもコメント有難うございます。

> おはようございます!
>
> まず、大きな目標を立てたら、今度は今の自分の置かれている立場を
> 見渡し、その目標にたどり着くには、今何をし、どう継続していくかを考える。
> そういう一見坦々とした道のりであるかのような人生設計が、最終的に
> 大きな目標に辿りつけるわけですね^^
> 知人の話で恐縮ですが、近所付き合いは大切とばかりに、事あるごとに近所の方を
> 家に招いては飲み食いをさせていた方が数年後、膨大な借金に悩まされてしまって
> 一家離散にまで追いやられてしまった方が居るんですが、いくら大切な事でも、
> やり過ぎはいけないものだと今日のお話の一端をうけて思いました。

やるべきことや、やらなければならない事を毎日コツコツとこなしていく。
この当たり前のことがなかなかできない。
いろいろな雑念に心が乱され、思うようにはかどらないことも多くあります。
それを乗り越えていくのが人生のようにも思うのですが・・・なかなか・・・

では後ほど、お伺いいたします!!

>
> 応援凸
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
Re: No title
秘コメさん、こんばんは ♪

コメント有難うございます。
お疲れさまでした。
梅雨が明けて連日の猛暑です。気をつけないと本当に熱中症になりますよ。
しっかり食べて、水分補給(冷酒は?)してください。

ではまた!!
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■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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