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喜怒哀楽の心
アザミ
『中庸』の第一章にこんな一節がある。

喜怒哀楽の未だ発せざる之を中と謂(い)う
発して皆節(せつ)に中(あた)る之を和謂う
中なる者は、天下の大本(たいほん)なり
和なる者は、天下の達道(たつどう)なり
中和を致(いた)して天地位(くら)い、萬物育(ばんぶついく)す


王陽明は、人間は喜怒哀楽の4つに尽きると言っている。

我々人間は皆、この4つの感情を持っているわけで、何か出来事にぶつかるたびに、そのいずれかの感情が間髪を容れずに出てくる。

しかし、喜怒哀楽があるのが人間といっても、平生の心は虚であり、そこには何もなく、空気と同じで無色です。


無色だけれども、そこにはちゃんと色がある。


一番分かりやすい例は虹であり、無色だった空気が何かをきっかけに7つの色に分布し、気がついたらまたもとの透明に戻る。

この無色の状態が中で、中というのは、形の上からいったら何もない、無心、空である。

そのもともとの空の心を「喜怒哀楽の未だ発せざる之を中と謂う」と言ったのです。


続く「発して皆節に中る之を和と謂う」これは、その無心の境地から喜怒哀楽の感情が発せられた時、それがビシビシッと百発百中するという意味です。

そして、これが節度にかない調和を得ている状態(和)であると『中庸』は言っています。


怒りもしない、喜びもしない、哀しみもしない、これでは人間とはいえないということです。

喜ぶべき時に大いに喜ぶ、哀しむべき時に大いに哀しむ。

親が亡くなって思いっきり哀しむ、食事も喉に通らない、これは節に的中していることです。


ところが、出来事が過ぎ去ったにもかかわらず、いつまでも哀しみや怒りを抱き続けている人がいます。

怒る時はパッと怒ったらいいのに、怒る時に怒らないで3年経ってから「あの時、こういうことがあった」と追及すること自体、的外れなのです。

怒るべき時に怒る、哀しむべき時に哀しむ、これが節に的中した人間の行いです。

「中和を致して天地位し、萬物育す」中、和というものを実行しておれば天地は正しい状態に落ち着き、絶えざる創造が繰り返されていけるのです。

読書百遍、意自ずから通ずで、いつの間にか深い意味が体に入ってくるまで読むことが『中庸』を理解する早道なのでしょう。



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