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103歳なお学び続ける ES1
ある歯科医の実話です。

103歳になる彼のもとに一人の歯科医が訪ねてきて、「娘が今度、歯医者になりました」といった。

彼はそれはめでたいと言いながら、こんなことをいった。


「お嬢さんをあなたより一段高いレベルの歯科に勤めさせ、親のことを批判しつつ彼女が正しい道を歩めるよう、そして本人には悟られぬよう遠くからそっと見守ってあげてください」と。

すると後日、そのお嬢さんが挨拶に見え、彼は「あなたはよい職業を選ばれた。職場へ入ったなら、自分の師と仰ぐ先生の生活態度を問うのではなく、仕事に臨まれる姿勢、それを精一杯学んでください」と言い、餞(はなむけ)の言葉とした。


人の仕事ぶりというものは、上の人も見ていれば、下の人も見ている。

一人でしているような物事でも必ず誰かが見ている。

時には喜びに頬を緩めることもあるだろうが、仕事の手だけは決して最後まで緩めてはいけない。

かれはそう自分に言い聞かせてきた。


明治37年、新潟の田舎に生まれ、生来学問好きな性質で、勉強はいくらしても倦(う)むことがなかった。

しかし家は貧しい農家で、中学へ進学できる望みなどなく、担任の教師が、この子を進学させてやってくれと頼みにきたこともあるが、父は「我が家より格式のある御宅でさえ中学へはやっていない。うちの息子だけやるのでは筋が通らない」と聞く耳を持たなかった。

それでも学問に対する欲求はやみ難く、ほぼ家出同然の状態で故郷を後に上京する。


母はそんな彼のために上等な着物を織り、出掛ける前にそっと渡してくれたことで、彼は実業家の家へ書生に入ることができた。

後になって奥様から「まだ幼くて暮らしも豊かには見えないのに、着物だけはずいぶんと良い物を着ている。きっと愛情深く育てられたのだろう、と思った」という話を聞いた。


入学した開成中学では学費を自分で稼ぎながら、懸命に学業に励め、進学したのは日本大学歯学部の夜学で、昼間は仕事をしながら深夜まで黙々と勉強を続けた。

貧乏であってもわき目も振らず一心に学問に取り組み、どうしても一人前にならねばならぬと覚悟をすれば、それなりにモノにはなった。

尊敬する川合渉校長から「日大で最高の勉強家だ」とお褒めの言葉をいただいたほど、夜も寝ずに勉強した。

わき目も振らず一心に学問に取り組んだのが良かったのだろう。

治術の実習では、彼の元へ診察を申し出る患者と同級生が後を絶たず、やがて日大の総代を務めることになった。


卒業時には褒美として、大の大人が三人がかりでも動かせないような立派な診療台をもらい、生涯をこの仕事に捧げようと決意する。

家が貧しくなかったなら、あれほどまで熱心に勉強に励んだだろうか、それを思う時、貧乏であったことが、あるいは自分の人生を幸せへと導いてくれたのではないかという気がするのです。


次に続く!


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テーマ : 歯科治療
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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