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すべての出来事には意味がある ES3
春の花5
事件から5年の歳月がたったある日、彼女は京都の医療少年院で加害少年と対面した。

その時、山口さんは彼に「誰からも分かってもらえず、つらかったんだね」と伝えた。

現在、彼は出所したという。

願わくば、少年院に入ったことを契機に生まれ変わり、2度と罪を犯さない一生を送ることが、自分の傷も塚本先生の死も生きるのではないかと山口さんはいう。


事件から11年がたとうとしているが、その後も少年犯罪は後を絶たず、抑止力として少年法の刑は改正により重くなり、適用年齢も下がった。

しかし、そういう子どもたちを生み出しているのは、ほかならぬ大人社会なのです。

大人が変わらず、ただ刑を重くしても、何の解決にもならないと彼女はいう。

彼女自身、事件に遭って、ようやく子どもたちがありのままにいてくれることに深い感謝の気持ちを抱けるようになったと語る。

母親を気遣う子どもたちがそこにいてくれて、自分の話をしてくれる。

それに「そうだね」と頷ける自分がそこにいることが何より嬉しかった。

「お母さん変わった。いまのお母さんには何でも話せる」と息子に言われ、初めて自分の変化に気づいた。

何年も塚本先生に学びながら、事件に遭ってようやく先生の教えを真に理解できた。

春の花6
死後、塚本先生は山口さんや遺族に一つの言葉を残した。

「たとえ刃で刺されても恨むな。恨みは我が身をも焦がす」

これは事故の直後に、先生のご子息が「母の財布に入っていたおみくじの言葉です」と言って教えてくれたものです。

「母は遺された者たちの心のありようまで示唆して逝ってくれました」といった時、あの日塚本先生は自分の命が尽きることを察知していたのかもしれないと思った。


すべての出来事には意味がある。

事件もまた、彼女にとっては必要な出来事だったと受け止めている。

つらい目に遭った時、それを受け入れず、相手への報復に執念を燃やしたり、天罰が下ることを願う人もいる。

もちろん、遺族や被害者にとってその気持ちは充分過ぎる程よくわかる。

しかし、あえてそこに執念を燃やすのなら、人生で訪れるすべての出来事を受け入れ、それを良い方向に転換していくことに考えをめぐらし、全力で走りきる人生に執念を燃やしたい。

良くも悪しくも出逢うものは一つの縁であり、そこから学び、新しい自分と出会う。

そうして家族とも、周囲の人たちも、喜びに満ちた時を紡(つむ)いでいく一生でありたいと山口さんは願っている。


いま山口由美子さんは、親と子が学び育ち合う居場所を開設し、不登校の子どもたちのためのフリースペースをサポート、子育てに悩む親の会の代表を務めている。



佐賀バスジャック事件の警告―孤立する家族、壊れた17歳
佐賀バスジャック事件の警告―孤立する家族、壊れた17歳町沢 静夫

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一日も早い、復旧と復興を心より願っています。

今日も一日 ありがとうと感謝の心でお過ごしください。

このブログを最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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テーマ : 生きるということ
ジャンル : ライフ

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(非公開コメント受付中)

No title
こんばんは。
この事件は私も記憶の片隅に残っております。
真相は存じませんでしたが、ニックさんの今回の記事を拝見させて
いただき、真相を知る事が出来ました。ありがとうございましたm(_ _)m

私もこう言った少年犯罪の諸悪の根源は、やはり周りの大人の対応に
掛かっていると常日頃から感じております
世間は、犯罪を犯した少年が悪いと少年ばかりを攻め立てますが、
それは違うよと心の中で叫んでしまう時があります。
じさつする子供もそうですが、まだ義務教育も終えない子供が
一番に信頼するべき存在は、やはり親であると思います。
ある自殺した両親が学校の先生が気がつかないからこうなった。
トモダチが悪いからこうなったと人のせいにして学校を相手取り
裁判沙汰に発展する事がありますが、親に相談すべき事を隠して
置かなければならない理由を親が作ってしまっている自分の態度を
まず反省すべきではないのかなといつも思います。
さつじん事件を起こすのも、自分の気持ちをわかってもらいたいという
少年の心の悲鳴の表れであり、それを一番最初に感じてあげなければ
いけないのはやはり親であると思います。
私は性善説を信じる方なのですが、悪くなるのは後天的な現象に
よるものだと思っています。
元々悪い子供など居ないそう信じています。

それでは長々と持論ばかり述べてしまい、申し訳ありませんでしたm(_ _)m

これから二度と少年による痛ましい事件がおきない社会が訪れる事を祈りたいと思います。
応援凸
(一部、不正投稿とみなされてしまいましたので、ひらがなを用いさせていただきました)
Re: No title
ぴーちさん、おはようございます。

いつもコメント有難うございます。

返信のコメント送れてしまい申し訳ありません。
ちょっとバタバタ(本日仕事で準備に追われ・・言い訳です!)していてすみません。

> こんばんは。
> この事件は私も記憶の片隅に残っております。
> 真相は存じませんでしたが、ニックさんの今回の記事を拝見させて
> いただき、真相を知る事が出来ました。ありがとうございましたm(_ _)m

この時期になると、記憶のどこかにこの事件があったことを思い出します。
このさわやかな季節に高速を走るバスがTVの映像に映し出され見ていました。
>
> 私もこう言った少年犯罪の諸悪の根源は、やはり周りの大人の対応に
> 掛かっていると常日頃から感じております
> 世間は、犯罪を犯した少年が悪いと少年ばかりを攻め立てますが、
> それは違うよと心の中で叫んでしまう時があります。
> じさつする子供もそうですが、まだ義務教育も終えない子供が
> 一番に信頼するべき存在は、やはり親であると思います。
> ある自殺した両親が学校の先生が気がつかないからこうなった。
> トモダチが悪いからこうなったと人のせいにして学校を相手取り
> 裁判沙汰に発展する事がありますが、親に相談すべき事を隠して
> 置かなければならない理由を親が作ってしまっている自分の態度を
> まず反省すべきではないのかなといつも思います。

私も同感です。子どもの教師は親であり、親が我が子を見続けないで誰が見るというのでしょうか?
目まぐるしく変わる世の中、大人でされ時には方向を見失い、自分の進むべき道を探している事も多く
その姿を子どもも見ているのだと思います。見せられる親の背中が、世間の常識を逸脱しているがゆえ、
子どもも過ちを犯すのだと思います。

> さつじん事件を起こすのも、自分の気持ちをわかってもらいたいという
> 少年の心の悲鳴の表れであり、それを一番最初に感じてあげなければ
> いけないのはやはり親であると思います。
> 私は性善説を信じる方なのですが、悪くなるのは後天的な現象に
> よるものだと思っています。
> 元々悪い子供など居ないそう信じています。

次世代を担う子ども達に、常識のある行動を教えるのは大人社会であると思います。
私たちがやるべきことをまずきちんと実行することが、大切なのだとこのような痛ましい事件が起こるたびに感じています。
>
> それでは長々と持論ばかり述べてしまい、申し訳ありませんでしたm(_ _)m
>
> これから二度と少年による痛ましい事件がおきない社会が訪れる事を祈りたいと思います。
> 応援凸
> (一部、不正投稿とみなされてしまいましたので、ひらがなを用いさせていただきました)

では後ほど、お伺いいたします!!
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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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