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失意のこと多ければ幸と謂う可し
あらゆる人生や企業において逆境はつきものです。
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どんな偉人や大企業であろうと例外ではない。

しかし真の智慧(ちえ)が生まれ思慮分別が備わるのは、多くはそんな状況にある時だという。

そこに人生を切り開く道の極意がある。


無欲の儒学者であった佐藤一斎(さいとう・いっさい)という人物がいた。

1772年(安永元年)10月20日岩村藩の家老佐藤信由(のぶより)の次男として、江戸浜町の下屋敷(現東京都中央区日本橋浜町)で生まれた。

幼くして読書を好み、水練(すいれん)・射騎(しゃき)・刀槍(とうそう)などに優れ、小笠原流礼法も身につけていた。

34歳で朱子学の宗家林家(りんけ)の塾長となり、大学頭(だいがくのかみ)林述斎(じゅっさい)とコンビを組み、1805年(文化2年)には塾長に就き多くの門下生の指導に当たっている。

言志四録は佐藤一斎が後半生の40余年にわたり記した随想録で、指導者のための指針の書とされ、西郷隆盛の終生の愛読書だったことは周知に事実です。

1859年10月(安政6年)88歳で死去。


その言志四録の一文に次のことが書かれている。

得意の事多く、失意の事少ければ、其(そ)の人知慮(ちりょ)を減(げん)ず。
不幸と謂(い)う可(べ)し。
得意の事少く、失意の事多ければ、其の人、知慮を長(ちょう)ず。
幸と謂う可し。


平常得意の事が多く、失意の事が少なければ、真剣に考えることがないから思慮分別が減少してゆく。

実に不幸といわなければならない。

これに反して、得意のことが少なく、失意の事が多ければ、まずい事をはねのけようと種々思いめぐらすから、智慧や思量が増えて行く。

却(かえ)って幸いであるといってよい。


最近は成果主義という名の下に、アングロサクソン的なお金に価値を置いた考えの方が増え、その分、日本人の伝統でもあった高い志が無くなってきたと言えるでしょう。

給与が多いから頑張るとか、少ないから手を抜くという価値観の人間がすることは、たかが知れている。

人間の真価を厳しい目で見る神様がいるとしたら、自分のことのみ考えて、他人のために、自分の時間やお金を惜しむ人に、微笑むことは多分ないのでしょう。

どのような人生にも、どのような企業にも逆境はつきものです。

最後はどう智慧を出すかですべてが決まる。

人の道に外れるようなことに手を出さず、王道の精神をもって自助努力をすることが、人としての道なのだと思うのです。



佐藤一斎「言志四録」を読む
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一日も早い、復旧と復興を心より願っています。

今日も一日 ありがとうと感謝の心でお過ごしください。

このブログを最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

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(非公開コメント受付中)

No title
こんにちは!

仰る通り、私も逆境の時はその人が成長出来るチャンスだと
思います。
今度の震災に関しても、日本人はもとより、世界中の人達が
人の命の尊さを思い、またこれからどう生きていけば良いかを考える
大きなキッカケとなった事は、大変意義のある事だったと思います。
勿論、命を落とされた方も大勢いらっしゃった事への思いは
私たちの胸にも深い傷として残されましたが、その痛みも
ある意味試練であり、その試練から私たちは何か一つでも学び取る
ことが大切なんだと思いました。それは人それぞれでしょうし、答えは無数に
広がっている事でしょうから、それを見つけていくのが私たちの生涯の
宿題の様に感じております。
話が反れまして、すみませんm(_ _)m

それでは応援凸
Re: No title
ぴーちさん、こんばんは ♪

いつもコメント有難うございます。

> こんにちは!
>
> 仰る通り、私も逆境の時はその人が成長出来るチャンスだと
> 思います。
> 今度の震災に関しても、日本人はもとより、世界中の人達が
> 人の命の尊さを思い、またこれからどう生きていけば良いかを考える
> 大きなキッカケとなった事は、大変意義のある事だったと思います。
> 勿論、命を落とされた方も大勢いらっしゃった事への思いは
> 私たちの胸にも深い傷として残されましたが、その痛みも
> ある意味試練であり、その試練から私たちは何か一つでも学び取る
> ことが大切なんだと思いました。それは人それぞれでしょうし、答えは無数に
> 広がっている事でしょうから、それを見つけていくのが私たちの生涯の
> 宿題の様に感じております。
> 話が反れまして、すみませんm(_ _)m

同感です。この痛みを乗り越えることで、さらに人にやさしくなれるのだと思います。
日常の生活の中から、常に考え思いを巡らせる事で見つけられる大事や小事も、明日の
希望につながる人生だと思っています。
>
> それでは応援凸

それでは、後ほどお伺いいたします!!
No title
v-22ニックさん、おはようございます。
.
平常得意の事が多く、失意の事が少なければ、真剣に考えることがないから思慮分別が減少してゆく。

本当にその通りですね。
だから、逆に幸せなんですね。
日々剣が峰の心境で暮らせることは、もの凄く成長するチャンスをもらっているわけですよね。

感謝しながら暮らさなきゃ!

Re: No title
フローレンスさん、こんばんは ♪

いつもコメント有難うございます。

> v-22ニックさん、おはようございます。
> .
> 平常得意の事が多く、失意の事が少なければ、真剣に考えることがないから思慮分別が減少してゆく。
>
> 本当にその通りですね。
> だから、逆に幸せなんですね。
> 日々剣が峰の心境で暮らせることは、もの凄く成長するチャンスをもらっているわけですよね。

苦しいことや辛いことは、人生を真剣に考えなさいという戒めと、成長する機会を与えられているものだと、私も思います。そのチャンスを諦めずに最後までやり通した人が、自己の道を切り開いていくのだと思うのです。
>
> 感謝しながら暮らさなきゃ!

何事も感謝の気持ちで生きる人生を全うしたいと思います。

ではまた、後ほどお邪魔いたします!!
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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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