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安岡正篤考察
安岡正篤(まさひろ)という人物を、外国人であり埼玉大学教養学部教授ロジャー・ブラウンさんが語っている記事があり、私も安岡正篤の一ファンとしてお伝えします。

ブラウンさんが安岡正篤という名前を知ったのは、南カリフォルニア大学大学院博士課程にいた時でした。

昭和初期の政治思想に関する具体的研究テーマを模索中に、担当教授に相談して安岡正篤の名を聞いたのです。

教授は日本の政党政治、新体制運動と近衛文麿(このえふみまろ)を研究する中で、安岡正篤という思想家がいることを知り、ブラウンさんに、研究に値する人だから調べてみたらと勧めた。

南カリフォルニア大学の図書館には安岡正篤の著作はほとんどなかったが、『日本政教の根本問題―國體原論(こくたいげんろん)』という金鶏学院の45頁の冊子を入手できたブラウンさんは、それを手がかりに研究を始めるのです。

ブラウンさんが日本やアジア・太平洋戦争に興味を持ち始めたのは、8歳の頃、父と一緒に真珠湾攻撃をテーマにした映画『トラトラトラ』を見たのが、大きなきっかけでした。

日本への関心は日に日に高まり、好んで歴史の本を読むようになったブラウンさんは、大学を卒業後、海兵隊に入隊して沖縄に駐屯し、日本やアジア諸国を自分の足で歩いたり、目で見たりしていた。

大学院に入ってアジアの歴史を勉強し、平成元年から日米間を往復する生活を続けながら、歴史学の修士課程を修了、博士課程在籍中に安岡正篤の思想と行動を博士論文のテーマにした。

埼玉県嵐山町にある安岡正篤記念館の蔵書や資料をはじめ数多くの文献に目を通し、政治思想、歴史学的視点で安岡正篤という人物を見つめ、論文の研究と執筆を日本で行った。

安岡正篤は、大正の国家主義運動に参加したが、それが分裂し、結局、氏は暴力的手段で革命を成し遂げようとする革新右翼と違う道を選んでいる。

保守主義的思想によって安定した日本において、国体に適する政体を徐々に実現していくことを目指していた。

その思想を理解する場合に、原点にあるのは人格主義、教養主義だという。

当時は、人格や教養に関心を持った思想家は少なくなかったが、安岡正篤の場合には新カント主義に影響された教養主義と儒教、ことに日本の漢学に基づく教養(あるいは修養)を中心に「日本人としての教養」を論じ、金鶏学院や日本農士学校という教化修養団体によって「上に立つ」人材の育成に努めていた。

つまりリーダーの姿勢について、君子や人格者である大切さを繰り返し説いているのです。

日本史の中に見られる安岡正篤の思想的起源といえば、山鹿素行(やまがそこう)の説いた士道の流れにもあり、江戸時代の陽明学にもあり、幕府の代官などに配布された儒教的「牧民(ぼくみん)忠告」という資料にもあるとブラウンさんはいいます。


例えば、大正末期・昭和初期に安岡正篤は海軍将校相手に「武士道哲学新論」や「文明の帰趨(きすう)と日本精神」を講じ、ここで示された考えは、帝国海軍の士官も「官」であるため、素行の士道説いた武士のように、まず君子、人格者であらねばならず、それによって国民は自ずと教化されるというものでした。

軍人としては武士の精神を生かし、天皇に奉仕して無我の境地で戦う役割をも果たすべきで、また国民は同様な没我的民族精神に目覚めるべきだといっている。

安岡正篤の「官」に対する教えは大正期の内務省に「牧民官の理想」として知られた思想に重なり、ことに内務省を中心とした所謂(いわゆる)「新官僚」の思想形成に大きな影響を与えた。

例えば、彼らは国を指導するエリートであり、欧米の政治学など様々な知識を身につけ、外国事情にも通じていたが、なぜ進んで自分たちよりも年下の安岡正篤の儒教的牧民思想の教えを求めたのかという点が興味深い。

確かに当時内務省に入り込んでいた既成政党の勢力に反感を持ち、安岡正篤の国維会に参加して政党の勢いを後退させようとした新官僚にとって「牧民官の理想」は便利な概念でした。

しかしそれ以上に、日本人として、そしてエリート官僚としてのアイデンティティーを形成する上で影響を受けるものもあったようです。

戦前戦中だけではなく、戦後何人もの元官僚が総理大臣や内閣大臣になったこと、その他の政官財界の様々な人たちが安岡正篤を師と慕っていることを考えると、日本のエリート思想を理解するには、安岡正篤の思想的魅力の謎を解くのが重要と考えます。

これらのことから、歴史的、思想的に見ても日本近現代史における安岡氏の存在は大きなものだと思います。



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■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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