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花柳界という日本文化
私には全くといって良いほど無縁の世界、芸者という道に生き、日本文化の一つである花柳界の“らしさ”と“美しさ”を継承する坂東叙子(ばんどう・じょこ)さんの話です。

幼い頃から芸事に興昧があり、日本舞踊の稽古を重ねながら「いずれ東京で踊りの勉強をしたい」と夢を膨らませるようになっていた。

田舎でも大きな商店を営んでいた父親は、6人きょうだいの長女である坂東さんに、「家を継げ」とうるさいほどに言っていた。

その父が、中学2年生の時に他界、女手ひとつで育ててくれた母を説得して憧れの東京へ出てきたのは、高校を卒業して問もない頃だった。


三味線にお唾子(はやし)の音が響きわたる東京下町浅草。

華やかで美しい着物を纏(まと)った芸者さんたちの姿に憧れ、「私にはやっぱりこの世界しかない」と、心に決めたのはもう40年以上も前のこと。

妹たちのために、そこで得られた収入の大半を仕送りに回し、大好きな踊りのお稽古もできる芸者の道を選んだのです。


ところが、芸者の修業は見かけの華やかさと違って厳しいことの連続で、一通り芸事を身につけた後も、昼間はお稽古に行き、夜はお座敷から帰ってきても、女将さんの客が帰るまで自由に行動することはできず、お茶出しなどたくさんの仕事が待っていた。

布団に入れるのは朝の6時。

やっと眠れると思ったら、8時半に起き、家事一般をしてから、稽古着に着替え、稽古に向かう。

しかし、辞めたいとは思ったことは一度もなかった。

お座敷は踊りをはじめ、好きな日本文化で溢(あふ)れていて、好きな仕事を通して学ばせていただけることが何より嬉しく、幸せでいっぱいだったという。

一人前になるには、芸事以外にも学ばなければならないことがたくさんあり、女将さんからはよく「芸者は気を遣(つか)ってなんぼの世界だよ」と言われたが、その呼吸は誰かが教えてくれるものではなく、自分自身で体得しなければならない。

遊びに来たお客には、まず心身ともにリラックスをし、楽しいひと時を過ごしていただくため、常にお客の呼吸を掴み、十分な心配りをすることが大切だと語る。

お客の話を聞きながら「そうですね」と相槌を打つこと一つをとっても、簡単なようでなかなか上手くはいかない。

話の「間」を外し、お客の気分を害してしまうこともあり、「寒いな」「(ウイスキーの水割りが)ちょっと濃いよ」などと、お客に言われる前にひざ掛けを持っていったり、お酒の味を伺ったりと、常に2歩先を行く気配りが必要になるという。


その原点にあるのは、相手を思いやる日本人の美しい心であり、芸者はそれを極めた仕事だと語る。

それは"超一流"と言われる日本を代表する大きな会社の方々と、数多く接する中で学んできたことです。

そして、そのような方々は、心が広く、決して驕(おご)らず、お客としてのマナーもわきまえており、その場を和ませてくれる。

たとえ失礼な言動があったとしても、「おまえ、これはこうだよ」と優しく諭してくれ、そうした温かな心遣いを通じて、芸者として、人としてどうあるべきかを一つひとつ学んできたと語る。


40年の芸者人生を振り返ってまず頭に浮かぶのは、「おかげさま」という言葉だと語る。

芸者になれたのも、ご飯を食べられるのも、人にお会いできるのも、すべてが「おかげさま」。

だからこそ人を立て、人を思うことが自分を生かすことのすべてに繋がる。

そして、さらに大切なのは素直さ、素直さがなければ、決して人様から学ぶこともできず、芸も上手くならないという。

人との付き合いで大切にしなければならないマナーとルールとモラル、その根本にあるべき温かい思いやりの心、人としてあるべき姿などを、芸者という仕事を通して学んだことをもとに、坂東さんは伝えて続けています。



今日も一日 ありがとうと感謝の心でお過ごしください。

このブログを最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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テーマ : 文明・文化&思想
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■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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