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いまある目の前の命 ES1
幼い頃から途上国に憧れ、アフリカやインドの写真を見ては「将来はこういう所で働きたい」と夢見ていた少女が、アフリカのほぼ真ん中に位置する中央アフリカ共和国の地を踏んだのは22歳の時だった。

果物がたわわに実り、自然豊かなこの国の首都バンギにあるブエラブ保健センターが、彼女の活動拠点になる。

助産師、看護士、大学教授の肩書きを持ち、民間団体「アフリカ友の会」を組織、これまで主にHIV(エイズウイルス)の予防啓発や感染者の自立支援活動などに取り組んできた徳永瑞子(とくなが・みずこ)さんを語ります。


現在5人に1人がHIVに感染している中央アフリカ共和国で、助産師・看護師として30年以上にわたって医療活動を続けている。

この道に入ったきっかけは、アフリカのザイール(現コンゴ民主共和国)に行く助産師を探しているという話を聞き、一も二もなく飛びついたことでした。

好奇心と若さだけで駆け抜けた一年は、あっという間に過ぎ去っていく。


現地の主食であるキャッサバという巨大イモ、道端でパンやオレンジを売るおばさん、黄土色をした河や丸太舟、目に映るものすべてが新鮮で輝いて見えた。

しかし、わずか16、7歳で初産を迎え、間違ったお産方法により死産してしまう女性が後を絶たない状況の中、思うように役立てない自分の勉強不足にはがゆさを感じていた。

「もっと本格的にアフリカで働きたい」と、そう思った彼女はベルギーに留学し、熱帯医学とフランス語を猛勉強し、4年後、準備万端整え、再びザイールを訪れる。

日本と異なり、アフリカの診療環境は全く整っておらず、分娩台はマットレスのないアルミ製のベッドで、便器と腰巻きの布を使ってお産に臨みます。


そんな環境の中でも、恋い焦がれたアフリカに戻って来られた彼女は希望に燃えていた。

初めて逆子のお産に立ち会った時、忘れられない出来事がおこります。

焦る気持ちを必死で落ち着かせ、日本で模型を使って勉強した記憶をたぐり寄せて赤子の太ももを引っ張ったが、なかなか頭が出ない。

刻一刻と減っていく心拍動数を左手に感じ、無我夢中で取り上げると、すでに息は無く、絶望的な気分を仲間のシスターは励ましてくれた。

そして翌日、赤子の父親が訪ねてきてこう言ったのです。

「ありがとうございました。子どもは死んだ。しかしあなたは私の妻を助けてくれた。子どもはまた産める」彼は責めるどころか、未熟な彼女を許し、生きる勇気を与えてくれたのです。

その時、単なる逆子というだけで子どもを失ってしまうアフリカの人たちの悲劇を、ともに担っていくべき宿命のようなものを彼女は感じる。


次に続く!



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■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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