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十三の徳目
「時は金なり」「天は自ら助くるものを助く」「結婚前は両目を大きく見開いて相手を見よ、結婚したら片目を閉じよ」という言葉は耳にしたことがあるはずです。

この言葉はアメリカ建国の父の一人と称えられているベンジャミン・フランタリンの言葉です。


フランクリンは1706年、ボストンの名もない蝋燭 (ろうそく) ・石鹸 (せっけん) 作りの家に17人きょうだいの15番目として生まれた。

正規の教育はほとんど受けず10歳で家業を手伝い、その後印刷業をやっていた兄の元で年季奉公をします。

向学心旺盛だった彼はこの頃から読書に勤(いそ)しんで文章力を磨き、兄が新聞の発行を始めると、フランクリンはハーバード大学の教育を風刺する文章を発表するなど、次第に著述家としての頭角を現します。

17歳の時には兄と喧嘩して家を飛び出し、フィラデルフィアで印刷工として自活。

この頃、ロンドンに渡る機会を得、植字工 (しょくじこう) として働きながら将来外交官として活躍する国際的な感覚を身につけていきます。


帰国後は自ら印刷所を立ち上げ、新聞や暦の印刷で大成功を収めます。

ちなみに「天は自ら助くるものを助く」という、後にサミュエル・スマイルズの『自助論』の冒頭にも登場する諺(ことわざ)は、フランクリンが暦に書いた言葉で、この暦は当時爆発的ヒットを記録している。

事業家として名を挙げたフランクリンは、1748年以降、事業の一線から退き、地域の指導者、政治家としてフィラデルフィアの道路舗装や消防、図書館、大学設立などの公共事業に尽力する一方で、避雷針などを発明し科学者としても多大な功績を残している。

凧(たこ)に雷を落とし、雷が電気であることを証明した逸話は日本の児童書にも紹介されている。


50歳を過ぎてからの政治家としての活躍は、特に注目すべきものがあり、当時、アメリカはイギリスの支配下にあった。

フランクリンは1757年に植民地課税権を巡る交渉のため植民地全体の代表としてイギリスに渡り、以来三度大西洋を横断して外交交渉に当たり、イギリスとの関係が悪化する中、今度はフランスの政界、社交界に入り、独立戦争で政府の経済援助を取り付けることに成功するのです。

アメリカの独立に大きな足跡を残し、「独立宣言」の際にはトマス・ジェファーソンと並ぶ起草者の一人となります。

『フランクリン自伝』はその多忙な合間を縫って、19年をかけて断続的に執筆されている。

貧しい家に生まれた自分がどのようにして成功したのか、その手段、秘訣を後世の人々に伝えることを第一の目標にした書物で、ふんだんなエピソードをもとに波瀾万丈の半生を描くストーリー展開は、自伝という域を超えて、小説に似た迫力がある。


そしてその『自伝』の中に、世界でも広く知られた「十三の徳目」がある。

これはおそらく20代の半ば、印刷屋として苦労を重ねていた頃にまとめたものと見られ、勤勉や節約、中庸、謙譲などの徳目が記されている。

若きフランクリンは、これらの徳目を日々拳々服膺 (けんけんふくよう) していた。

一、節制
頭が鈍るほど食べないこと。酔って浮かれだすほど飲まないこと。

二、沈黙
他人または自分自身の利益にならないことは喋らないこと。つまらぬ話は避けること。

三、規律
自分の持ちものはすべて置く場所を決めておくこと。自分の仕事はそれぞれ時間を決めてやること。

四、決断
やるべきことを実行する決心をすること。決心したことは必ず実行すること。

五、節約
他人または自分のためにならないことに金を使わないこと。即ち無駄な金は使わないこと。

六、勤勉
時間を無駄にしないこと。有益な仕事に常に従事すること。必要のない行為はすべて切り捨てること。

七、誠実
策略を用いて人を傷つけないこと。悪意を持たず、公正な判断を下すこと。発言する際も同様。

八、正義
他人の利益を損なったり、与えるべきものを与えないで、他人に損害を及ぼさないこと。

九、中庸
両極端を避けること。激怒するに値する屈辱をたとえ受けたにせよ、一歩その手前でこらえて激怒は抑えること。

十、清潔
身体、衣服、住居の不潔を黙認しないこと。

十一、平静
小さなこと、つまり、日常茶飯事や、避けがたい出来事で心を乱さないこと。

十二、純潔
性の営みは健康、または子孫のためにのみこれを行って、決してそれに耽 (ふけ) って頭の働きを鈍らせたり、身体を衰弱させたり、自分自身、または他人の平和な生活や信用を損なわないこと。

十三、謙譲
キリストとソクラテスに見習うこと。


幼少時代、貧しい境遇にあったフランクリンは勤勉と倹約によって身を立てた。

事業家として社会や同業者に揉 (も) まれる中で中庸や謙譲、正義、決断力の大切さを悟り、それは後に政治家として外交交渉をする上でも大いに役立ったという。

若い頃から成功を夢見ていた彼にとって、これらの徳目の実践が、後の成功に繋がる精神的基盤になったことは間違いありません。

しかし彼は実際『自伝』の中で
「私は自分が念願していた道徳的に完壁な域に達することはもちろん、その近くに至ることさえできなかったが、それでもなお、そうなろうと努力したことによって、なにもやらなかった場合よりすぐれた、また幸福な人間になったと思っている」と。

そしてこのことを「私の子孫の者たちはよくわきまえてほしいと思う」とも述べている。


フランクリン自身も私たちと同じ弱さや人間くささを兼ね備えていた人物であり、「十三の徳目」は、そういう自らへの戒めの意味もあり、高尚な目標を掲げながら、現実の自分とのギャップに苦しみ、それでも向上心を燃やし続けることに意味を見出していた。

人生は何事にもめげずにやり続けることが大切で、そこから生じ得る事象を人生の糧にするかは自分自身であり、その受け取り方次第で、人生は天と地ほどの隔たりが生じてくるのだと思うのです。



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一日も早い、復旧と復興を心より願っています。

今日も一日 ありがとうと感謝の心でお過ごしください。

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テーマ : 歴史上の人物
ジャンル : 学問・文化・芸術

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(非公開コメント受付中)

No title
v-22ニックさん、こんにちは。
私もベンジャミン・フランクリンには、とても興味があり、共感するところが多いです。
13の徳目。
なるほど~とおもうことばかり。
自分を律して生きる人は感化力も大きいですね。
今日もありがとうございましたv-238
Re: No title
フローレンスさん、こんばんは ♪

コメント有難うございます。

> v-22ニックさん、こんにちは。
> 私もベンジャミン・フランクリンには、とても興味があり、共感するところが多いです。
> 13の徳目。
> なるほど~とおもうことばかり。
> 自分を律して生きる人は感化力も大きいですね。
> 今日もありがとうございましたv-238

この13の徳目は心にずしりときますね。
未完成な私にもやるべきことはいろいろあるとつくづく感じています。

ではまた!!!
No title
こんばんは!

はい(^^ゞ
冒頭のお言葉、存じております^^
「十三の徳目」ですか。厳しい事が書いてありますね。
何事も程々にという事が大切ですね。
なかなかこのとおりには実行は出来なさそうですが、努力は
していきたい事柄もあり、勉強になりました。

応援凸
Re: No title
ぴーちさん、おはようございます ♪

いつもコメント有難うございます。

> こんばんは!
>
> はい(^^ゞ
> 冒頭のお言葉、存じております^^
> 「十三の徳目」ですか。厳しい事が書いてありますね。
> 何事も程々にという事が大切ですね。
> なかなかこのとおりには実行は出来なさそうですが、努力は
> していきたい事柄もあり、勉強になりました。

この「十三の徳目」は、確かに良く読んでみると思い当たることが多くあります。
逆を言うと彼もこのことが出来ていなかったということで、男の立場として読んでみるとなるほどなと思うところもあります。最後の十三、謙譲は広すぎてどこをとらえて記述したのかちょうと良くわ分からないのですが?
>
> 応援凸

では、後ほどお伺いさせていただきます!!

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■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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