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人生と心の教え ES2
義詮の話は「一隅を照らす人」と「親の恩の深さ」だった。

説教が終わると、西端行雄が川の所で待っていた。

行雄は「こういう話は初めて聴きました」といたく感動し、いろいろな身の上話を春枝に語った。

これが縁となって結婚し、春枝は教員を辞める。


西端行雄は日中戦争で傷痍(しょうい)軍人となったことで、恥ずかしさというのか、自分は国のために役に立てないという思いを強く持つようになる。

日本が戦争に負け教育の価値観が逆転したショックも手伝って、西端行雄も学校を去る。

暮らしを支えるため夫婦で高野豆腐や軍足などの行商を始めるが、物をまったく売ったことのない者には厳しい世界であった。


昭和23年の大晦日。

お金はまったくないのに正月を迎えなければならない。

隣村まで14キロほど歩いて、小高い丘のお寺の前で、「私は北回り、お父さんは南回りで行商して、2時間後の12時にこの鐘楼の前で落ち合いましょう」と言って二手に別れた。

年末ということもあり、どこも忙しそうに餅つきをしている。

5、6軒回ると「こんな時、物を買うアホがいるか」と怒られる。

「それもそうや」と春枝はすぐに戻ってきてしまう。


どうせ駄目だから夫もそのうち戻るだろうと思っていたが、なかなか帰ってこない。

そのうち大雪も降ってきた。

行雄は雪の中、ウロウロ一軒一軒回って断られ続けて約束の12時に戻ってきた。


見ると行雄は別れた時と同じ荷物を抱えていた。

「ああ、やっぱり売れなかったんや」と思ったら、要領よく5、6軒回って戻った自分が恥ずかしく申し訳なくて、番傘を広げ夫に走り寄った。

その時、行雄は春枝の顔を見て「よう売ってこなかって、ごめん」と、子どもが親にすがるような目をして言った。

春枝は夫にこんな顔をさせるなんて妻の恥だと何度も心で詫びていた。

その目を春枝はいまも忘れられないという。

盆愚(ぼんぐ)とはこの人のことをいうのだと思った春枝は、行雄を尊敬するようになる。


次に続く!



縁により縁に生きる―ニチイ創立者西端行雄と歩いた商いの道
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■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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