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人生と心の教え ES3
その後、一坪半の衣料品店「ハトヤ」を立ち上げる。

親子四人は店の奥の四畳半の部屋で寝起きしていた。

ある時、その家に春枝の母を泊めたことがあった。


夜母がトイレに行きたいと言いった。

ガスも水道もトイレもない所だったので、家族は近くの天満駅でトイレを借りていた。

春枝の母は足が悪かったので「お母さん、ここトイレないから、このバケツにしてくれる」と春枝はバケツを置いた。

その時、母は文句一つ言わずにパンと手を叩いて「このうちはおもしろいね」と言ってバケツで用を足した。


翌日、春枝は夫と2人で母を天満駅まで送っていった。

無言のまま春枝の母は後ろを振り返らずに、不自由な足を引きずりながら階段を上って行く。

その時、行雄が「春枝、ようお母さんの姿見なさいや」と言った。

さらにもう一度、「春枝、ようお母さんの姿見なさいや」と。


春枝が返事をせずにいたのがたまらなくなったのか3度目に「春枝、お母さんの後ろ姿、よう見なさいや。拝みなさいや」とうめくような声で言った。

母の姿が見えなくなってから行雄は「お母さんは、なんてかわいそうな生活をしているのだろうと白い足袋に涙を落としていたに違いない。だから後ろを振り向けなかったんや」と言った。

行雄が春枝の母へ捧げた思いは、春枝以上であったに違いない。

無限の慈愛を背中で語りながら上っていった天満駅の春枝の母。

この母の後ろ姿を、春枝は何度思い浮かべたかしれない。

その時、心の中に種を植え付けてもらった左藤義詮を思い出し、あの時、大谷女子専門学校に入れてくれた母に感謝をした。

足を引きずって帰って行った母を思い出し、せめて朝晩だけは「お父様、お母様、おはようございます」「お父様、お母様、おやすみなさい」と声を出して夫婦で拝むようになった。


大自然には摂理がある。

人は様々な経験を積む中で、社会の隅で人知れず苦労しながら精いっぱい生きる人に、自分が支えられていることに気づかなければならない。

自分の力で人は生きていると思っているかもしれないが、本当は両親の恩や前世の宿縁によって助けられている。

自分の親を拝むことができるまで感謝の念を高め、自分も両親に恥じない親にならなければと思うのです。



誰かのために尽くす人生が、あなたの未来を拓いていく。

このブログを最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



縁により縁に生きる―ニチイ創立者西端行雄と歩いた商いの道
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テーマ : 大切なこと
ジャンル : ライフ

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No title
おはようございます!

3記事を読ませていただきました^^
いいお話ですね。

どうしても親と一緒に暮らしていると
どうでもいいような悪いところしか目に入らなくて、
良い所が見えづらくなってしまうのが哀しい所でもあります(^^ゞ

行動では良いことを沢山しているのに、少しでも自分にいい結果が
戻って来ないと矢のように愚痴を言い続ける我が母にこの話を聴かせて
あげたくなります。口は災の元だとしみじみ思いますね。

それにやはり自分の考え方を変えれば、それに準じて
同じような志の人物と出会う事が出来るものだと改めて思いました。
それまでの人との出会いで、自分から去っていった人物との別れは
寂しいものですが、それは自分ではその時は気づかないけれど、
きっとその人と一緒にいることは自分にとってはマイナスであると
何か大きな力が働き、自然に分離してくれるのではないかと最近思うように
なりました。
縁などと言いますが、自分との縁が無い存在は自然に淘汰されていくだけの事と
思えば、悲しみも癒される気がします。

応援凸
Re: No title
ぴーちさん、こんばんは ♪

いつもコメント有難うございます。

> おはようございます!
>
> 3記事を読ませていただきました^^
> いいお話ですね。
>
> どうしても親と一緒に暮らしていると
> どうでもいいような悪いところしか目に入らなくて、
> 良い所が見えづらくなってしまうのが哀しい所でもあります(^^ゞ
>
> 行動では良いことを沢山しているのに、少しでも自分にいい結果が
> 戻って来ないと矢のように愚痴を言い続ける我が母にこの話を聴かせて
> あげたくなります。口は災の元だとしみじみ思いますね。

親の愛情は千差万別ありますが、子どもにとって親の愛情を感じることが
できなければ寂しいものです。
いつまでたっても親から見れば子どもは子どもですが、一人の人格ある人間であり、
親の私物ではありません。

我が子を虐待している親が問題になりますが、躾と称して虐待を繰り返す親も
幼少の頃親に虐待を受けていた人が多いと言います。
子どもの育て方が分からない親、子どもとの接し方が下手な親、・・・・・
親にも大きな問題があるように思います。
>
> それにやはり自分の考え方を変えれば、それに準じて
> 同じような志の人物と出会う事が出来るものだと改めて思いました。
> それまでの人との出会いで、自分から去っていった人物との別れは
> 寂しいものですが、それは自分ではその時は気づかないけれど、
> きっとその人と一緒にいることは自分にとってはマイナスであると
> 何か大きな力が働き、自然に分離してくれるのではないかと最近思うように
> なりました。
> 縁などと言いますが、自分との縁が無い存在は自然に淘汰されていくだけの事と
> 思えば、悲しみも癒される気がします。

自分と合わないものは、一時的に引き寄せあっても最後は離れていくものです。
無理に繋ぎ止めても不自然な関係はそう長続きせず、自然と離れていきます。
自分が決断しなければ人生は変わらないし、自分のことだけ思っていても
運が向くこともないようです。

苦難の連続ですが、心はいつも太陽のごとく輝き続ける強い意志で、
日々を頑張って過ごしたいと思っています。
支えられる存在から、支える存在の人になりたいですね!
>
> 応援凸

ではまた、お伺いいたします!!
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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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