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人生の熱い思い
江戸中期の儒者に佐藤直方(さとうなおかた)という人物がいた。

備後(びんご)福山藩(現在の広島県)、水野侯(こう)に仕える藩士の子として生まれ、中国の古典『大学』を初めて読んだのが16歳の時。

『論語』や『孟子』を読んだのが18歳から19歳にかけてというから、他の儒者のように幼年期から秀でていたわけでは決してなかった。


しかし勉強熱心な態度が衆目を集めたようで、21歳の時、福山藩儒(はんじゅ)永田養庵(ようあん)に連れられて学問のために京に上っている。

当時、天下の評判を専(もっぱ)らにする山崎闇斎(あんさい)に面会を求めるが会ってもらえず、翌年再び上京して謁見(えっけん)を果たす。

その時の逸話がある。


闇斎は直方に会うや、この若者がどれだけの実力があるかを試そうとする。

「これまで四書五経を学んできました」と話す直方に対し、闇斎は「では聞くが、『四方に使いするに安車(あんしゃ)に乗る』という言葉がある。この一文は、どの書物のどの部分にあるか」と質問した。

ところが、直方は答えることができなかった。

すると、峻烈(しゅんれつ)な性格の闇斎は「おまえは学問をしたというが、嘘ではないのか」と徹頭徹尾やりこめてしまう。

直方は悔しさをバネにして睡眠時間を削って猛烈に勉強し、再び闇斎の門を叩く。

この時、闇斎は『二程全書』を声を出して朗唱するように指示した。

しかし、この時も直方は言葉に突っ掛かってばかりで、なかなか読むことができなかった。


闇斎は近くにいた弟子に「おまえが読んでみなさい」と命じる。

すると弟子はスラスラと読み上げ、「明代の学者の文章は内容が薄く派手だ」とコメントまで添えたという。


これに対して直方は「該博(がいはく)は事とせず」と言った。

本物の儒者になりたいという思いで闇斎の門を叩いた直方にとって、広い知識を得ることが目的ではなかった。

「僧侶がすらすらと経を読んでいるからといって、中身が分かっているわけではありません。私は本当の儒教の精神を学びたいのです」と言って、闇斎に熱い思いを伝えた。

この志に打たれた闇斎は、その場で入門を許したという。


一途一心に一所懸命頑張ることが自分を成長させる。

そしてその気概がないと、何も学ぶことはできない。

不平不満を口にする前に己に問うてみる。

君はそのために何をしたのかね?逃げずに真正面から取り組んだのかね?と。

自分に対して嘘偽りのない人生を歩んでいることが、人に対して誠実であるということなのだと思うのです。



誰かのために尽くす人生が、あなたの未来を拓いていく。

このブログを最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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テーマ : 生き方
ジャンル : ライフ

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No title
おはようございます!

いかに努力することが大切かということが分かりますね。
よく、十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人ということわざがありますが、
幼い頃に秀でているように見えても、そのままで過ごしてしまえば、大人になるころには
平凡な人間で収まってしまう場合が多いですよね(^_^;)
天才と呼ばれる人も、常に努力を積み重ねていなければ、生涯に渡る
天才とは呼べないのでしょうね。

応援凸
Re: No title
ぴーちさん、こんばんは ♪

いつもコメント有難うございます。

> おはようございます!
>
> いかに努力することが大切かということが分かりますね。
> よく、十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人ということわざがありますが、
> 幼い頃に秀でているように見えても、そのままで過ごしてしまえば、大人になるころには
> 平凡な人間で収まってしまう場合が多いですよね(^_^;)
> 天才と呼ばれる人も、常に努力を積み重ねていなければ、生涯に渡る
> 天才とは呼べないのでしょうね。

広く浅い知識は、何事においても人を押しのけて自慢したがる傾向にあります。
一つのことに深く精通する知識ほど、人物を形成するに必要なことです。
人生の達人には必ずこの秀でたものが一つありますね。
そしてその秀でたものに経験が重なり、枝分かれした知識ができるのだと思います。

中途半端な人生とは、あれもこれもと手を出し、気がついてみると時間だけが過ぎて歳を重ねている。
真剣に生きるとは、一生をかけて一つのことをやりぬく人生だと思います。
>
> 応援凸

ではまた、お伺いさせていただきます!!
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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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