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夢は当たり前の日常にある ES1
料理の世界に飛び込んだのは、18歳の時だった。

地元・福島の高校を卒業後、単身上京し、ホテルの厨房で仕事を始めた。

「最低3年は辛抱しなさい」という母の忠言があったものの、待っていたのは来る日も来る日も洗い場の作業。

先輩からは、オーブンから出したばかりの鍋を無言で渡され火傷を負わされるなど、いつも悔しい思いをしてもがき続ける毎日だった。


22歳の時、知人の勧めで新しくできた店に面接に行ったが、希望するポジションは受け入れてもらえなかった。

知人に相談したところ、「オープンのためにフランスから料理長が来るから、その人をつかまえろ。できなかったら、自分の力量がないと思え」と言われた。

そして1か月後、帰国する料理長に「フランスヘ連れて行ってください」と頼み、フランス行きが決まった。

料理長が手を洗う時、嫌な思いをしないようにと洗い場をきれいにしておいたのを「いつも見ていた」といって、彼を受け入れてくれたのです。

日常のちょっとした心がけとその積み重ねが、将来の道を切りひらいてくれた瞬間だった。


現フランスに行って驚いたのは、料理長やオーナーといった立場にある人が、従業員の誰よりもよく働いていたことだった。

初めに勤めた店のオーナーは、60歳という年齢にもかかわらず、夜11時まで仕事をし、2時間だけ寝ては、午前2時から買い出しに行くということも、5月から10月のシーズン中には幾度となくあった。

ついいましがた寝たかと思ったら、ドンドンドンッ!と激しくドアをノックする音で叩き起こされ、気がつけば30分しか眠っていないことも珍しくなかった。

言葉の壁とあまりの多忙さに一時はノイローゼ気味になったが、そうした極限状態に立って、初めてその人の育ってきた環境や家族のありよう、交友関係や本人の資質といったものが露呈してくるものだという。

そして彼らはそういった部分をこそ、注意深く見ていた。


日本人は、最初はマシュマロのような笑みで近寄ってくるものの、芯の部分ではガードが固く、本音を見せ合わない。

逆に欧米人は初めこそ怖い表情をしているが、ある時期がくると笑顔を見せ始め、最後にはとことんまで心を開き、打ち解けた間柄になる。


次に続く!



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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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