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歌の生命に炎を燃やして
10代半ばで発症し、50余年問糖尿病と付き合い歌い手として元気に活動している声楽家の馬場裕子(ばば・ひろこ)さんの話です。


宮本輝の「二十歳の火影(ほかげ)」いう著書の中に、「蜥蜴(とかげ)」という3ページほどの短編があります。

ある男が3年ほど住んだアパートを引っ越す際、棚を移動しようと裏を見たら、蜥蜴が挟まっていた。

壁と棚の間に打ち込んだ釘に身体を貫かれた蜥蜴は、驚いたことに生きていた。

悩んだ末、男は釘を抜く。

たとえそのために命を落とすことになっても、蜥蜴はこの釘を抜いてほしいだろうと信じて…。


馬場さんが初めてこれを読んだ時、衝撃が走ったといいます。

糖尿病以外にも網膜症や狭心症など約30の合併症を併発しており、通院中の病院は12か所、インスリンの注射は日に4回、さらに11種類もの薬を服用している馬場さんにとっては、常に死と直面して生きる自分の姿が蜥蜴と重なったのです。


糖尿病兆候は小学生の頃からあり、のどの渇きで水を大量に飲み、ひどい倦怠感に襲われていく。

高校生の時に糖尿病であることがわかり「もう普通の女の子のような生活はできない」と思ったという。

日常生活を送る上で制限があることに不自由を感じ、糖尿病は多額の治療費がかかるため、洋服を買ったり、旅行することなどは諦め、自分は人並みでないという劣等感に苛まれて思い悩んだことも多くあったといいます。


日々、病と向き合う生活の中で結婚して1年目、子どもができます。

出産に当たって医者からは「出産は難しい」と言われるのですが、子どもを産むことが自分の「女性としての証」と信じ、妊娠中毒症他を乗り越えて、帝王切開で元気な赤ちゃんを産むのです。

その後、次女も無事に同じく帝王切開で出産。

その時初めて、心に根を張っていた劣等感が溶けていくのを感じます。

テーマ : 芸術・心・癒し
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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