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自分自身の心を読む
佐藤一斎が半生を懸けて著(あらわ)した『言志四録』に次の一節がある

経書(けいしょ)を読むは、即ち我が心を読むなり


書物を読む時は、その内容を単に知識として詰め込むのではなく、自分自身の心を読む姿勢がなければならない。

学びの本をどんなに深く読みたいと願っても、まずは自分の身の丈でしか読むことはできない。

その時点における自分の人生経験や心の豊かさに応じたものしか、受け取れはしないのです。


ある書物を師とするならば、その対象に敬意をもって接し、全身全霊を込めて当たらなければ何も気づかせてはもらえない。

書物を通じて自分自身を読み、また一歩でも高めようとする姿勢がなければ、本当に生きた読書や学問にはならないということです。

だから読んだことをその後どう現実に生かすかと悩む前に、まずは読む時の姿勢こそが問われている。

この姿勢が決まれば、自分の生き方と直結させて読みを煮詰めることができる。

煮詰めた読みは、やがて自分自身を見つめて今後の方向を見定めるという、貴重な時間に繋がる。

ただ万全と読書にふける、学問に勤しむだけでは師に巡り合うこともなく、時が過ぎる人生に翻弄される。

自分の身の丈から始めた読書であっても、いつかは身の丈の倍の読書となり、人生の目的意識を形にすることが必要なのです。

読むことによって何を得るかとう問題ではなく、それを目的として意識している自己の姿勢や佇(たたず)まいが読書には大切であると思うのです。



「言志四録」を読む
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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

思考の生理学
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大学3年になった息子が、これからの自分の方向を決めるべくどの研究室に入るかで悩んでいる。

いままでの大学生活をみていると、部活&実習実験に追われかなりハードであることは間違いない。


これまでの日本の学校は、知識を詰め込むことに力を入れるが、自分の頭で考える訓練はおろそかにしてきたように思う。

先生と教科書に引っ張ってもらえるグライダー人間は増えても、自力で滑走路から飛び立つ飛行機人間が育たなかったことも頷ける。

ただ単位を取得するための勉強ではなく、未来に役立つ人生のための勉強に、残りの学生生活を謳歌してほしいと願っている。


現代は情報過多の社会であることは間違いなく、余計な情報が脳を占領していては、思考の妨げになる。

また対象を正視し続けることは、思考の自由な発想という観点から考えると思考を妨げる。


簡単に手に入る情報に引きずられることで、人間は考えることを忘れてしまうようです。

大昔は生き字引といわれる、知識の倉庫のような人が珍重されてきたが、今では情報の記憶はコンピューターの仕事になっている。

人間の脳は創造的な工場であるべきで、工場が手狭で散らかっていては、効率的な作業はできない。


情報が氾濫する現代社会では忘れる努力も必要で、人間の脳には自分にとって重要な情報だけをふるいにかける機能がある。

特に、睡眠や運動によってこの働きは高まります。

起きてすぐの「朝飯前」に仕事をしたり、そぞろ歩きながら思索すると、成果が上がりやすいのはこのためなのです。

忘れるというのは、コンピューター書にはできない、実はとても創造的な作業でもある。

すなわち「忘れ方」にこそ一人ひとりの個性がでる。

記憶の風化に耐えて残り、自分の中で十分に発酵した知識やアイデアこそが、独創的なものを生み出すための本当の力になるのです。

この本「思考の整理学」、現代社会がかかえる一つの問題点を解決するヒントが多く詰まっている。

日本独自の新しいものを生み出す考える力、日本人ならではの視点を培う意味では興味深い本でした。



思考の整理学 (ちくま文庫)
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テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

読書の意味
子どもの頃の読書は夢と希望を与え、その後の読書は人生を実り多いものにしてくれるという。

現代人は、時間がないことを理由に読書を怠りがちですが、万難を排しても実行する価値があることを、多くの先人が説いている。


読書百遍(ひゃっぺん)にして義自(ぎおの)ずから見(あらわ)る

書物を百回も読めば、そこに書かれている意味も自然に明らかになる、という意味です。


中国の昔、後漢(ごかん)末の群雄割拠(ぐんゆうかつきよ)時代、董遇(とうぐう)という人がいた。

なかなかの勉強家で、人々が競って自分の才能を有力者たちに売りつけ、楽な生活をしようとしている中で、彼は心動かされることなく、拾い集めた自生の稲を背負って売り歩きながら、常に書物を手から離さず暇さえあれば読んでいた。

この董遇に弟子入りを願い出た者があったが、「私に学ぶよりも君自身でまず一冊の本を何度も何度も読み返してみなさい」と言って断った。

何度も読み返してみれば、人に聞かなくても自ずから意味が分かってくるものであるから、と。

「そう言われましても、手っ取り早く知りたいのです。とてもそんな暇はありませんから」

「いやいや、3つの余りがある。その時読めばよい」

「3つの余りとは、いつのことですか」の問いに彼はこう答えた。

冬は歳(とし)の余り、夜は日の余り、雨の日は時の余り(これらの時は外に働きに出ることができないから)」

二宮金次郎
二宮金次郎は、寸分の暇もないと思われる忙しさの中で、手に本を持ったまま労働に勤(いそ)しむ姿が銅像となり、金次郎の読書欲を表している。

読書というものは、必要を痛感すれば、時間などというものはどこからでも、いつでも出てくるものである。

本が読めないのは、忙しいせいと言っている人の多くは、遊びに費やす時間が多かったり、時間の使い方に計画性のないからではないだろうか。


読書を怠っている人は、いろいろな理由を並べ、いかにももっともなことを言っているようですが、それらのすべては言い逃れに過ぎない。

読書は自己投資であり、『カネがないから本が買えない。暇がないから本が読めない』など、読む気のない者の口実に過ぎないのです。



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テーマ : 読書
ジャンル : 本・雑誌

絵本から学ぶ人生
日本児童図書評議会副会長でM.ゴフスタインの作品の紹介や、まど・みちお氏の詩を美智子皇后が英訳された本など、国内外で独自の価値観による出版を続けている末盛千恵子(すえもり・ちえこ)さんのお話です。

末盛さんのお父さんは長崎26殉教者記念像などを制作した彫刻家の舟越保武(ふなこしやすたけ)で、二人の弟も彫刻家の道に進んでいます。

7人きょうだいの長女で一番末の妹とは20歳も離れていたため、妹に絵本の読み聞かせをするのが末盛さんの役目でした。

話し始めるのが遅れていた妹が、ある時から急におしゃべりをするようになり、その語彙(ごい)や言い回しが絵本そのままだったといいます。

自身も絵本に親しんできたことも大きいのですが、妹から感じた絵本の力といったものも、絵本の世界に入っていく一つの大きなきっかけになったと語ります。

大学を卒業して入った絵本の出版社を8年間勤め、編集から海外版の仕事と幅広くかかわったことが、今の人生の土台を築いたと振り返ります。

結婚、退職、出産、そして子育て、しかし突然、夫が急死したことがきっかけとなり、末盛さんは絵本の世界に引き戻されるのです。

最初に手がけた絵本がボローニャ国際児童図書展でグランプリを獲得し、1989年に独立して「すえもりブックス」を設立します。

独立と前後して、皇后美智子様が詩人まど・みちおさんの詩から動物の詩ばかり20編を選んで英訳され、『どうぶつたち』と題して日米同時出版という話が起こり、日本側の出版依頼の声がかかるのです。

これがご縁で、ニューデリーで開かれた国際児童図書評議会世界大会で皇后様がVTRで講演されたものを原文に復し、たくさんの注を付して収録した『橋をかける子供時代の読書の思い出』も出版します。

そんな末盛さんが忘れられない絵本を2冊紹介しています。


まずは、『わたしとあそんで』という絵本の話。

女の子が動物と友達になろうと、自然の中に出ていきます。

でも、「私と遊んで」と呼びかけても、カメは水の中に入って隠れてしまうし、シカは森の奥に消えてしまいます。

誰も近づいてはくれません。

女の子はがっかりして座り込んで静かになります。

すると、カメは水から這い出して近づいてくるし、シカは女の子の顔をぺろぺろ舐めたりして、仲良しになるのです。


ことさら声高に話しかけたりせず、自分のすべてを尽くして静かにしている。

この『わたしとあそんで』から受けた感動は、人間関係のあり方、毎日の暮らし方などへのヒントとなって、体の奥に住み着いていると末盛さんは語ります。


そして、もう一冊の絵本『おおきな木』

この絵本の主人公は大きなリンゴの木と少年です。

少年は大きな木が大好きで、枝にぶら下がったり、登ったりして遊びます。

大きな木はそれが嬉しくてたまりません。

少年が大きくなり、お金が必要になります。

大きな木はリンゴの実を彼に与え、彼はそれを売ってお金を得ます。

また、彼は家を建てようとします。

大きな木は少年を促して自分を伐り、材木になります。

それが大きな木には嬉しいことでした。

やがて少年は老い、切り株だけになった大きな木はもう何も与えるものがありません。

でも、年取った少年は切り株に腰を下ろし、大きな安らぎに包まれるのです。


この絵本は無償の愛といった言葉を超えて命、あるいは生きるということの本来の姿を語っています。

絵本が与えてくれる喜びは、大人も子供も同じであり、感受性が発達段階にある子供はなおさらのこと、大人も絵本から学びとることは多くあるといいます。

末盛さんは現在、住み慣れた東京を離れ、お父さんの故郷である盛岡近郊の岩手山が正面に見える地に移り住んで、新しいライフスタイルを始めています。

自身の人生を、絵本から得た様々な感動をもとに伝えていきたいとの思いで、末盛さんはこれからも何かを発信していくのだと思います。



今日も一日 笑って笑顔でお過ごしください。

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テーマ : 絵本・制作・イラスト
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:ニック
■ニックネーム:人生の彷徨人
■住まい:神奈川県
■半世紀を過ぎた人生を振り返り、4人の息子に囲まれながら第二の人生を歩んでいます。

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